incense 鋳造|Online showcase & Limited Sales

Online showcase & Limited Sales

incense 鋳造

Introduction

2026年4月、東京・青山にて3日間限定で開催された展示〈incense 鋳造〉。

仏教における「輪廻転生」のように、
役目を終えた素材に再び命を吹き込む。

合成香料があふれる時代に、
素材の循環を日本独自の価値観として捉えた、
新しいお香のかたちです。

伝統的な`鋳物`と`香り`の融合。
一見相反する二つが重なり合うことで生まれた、
〈incense 鋳造〉の深く、唯一無二の響き。

本ページでは、会場にお越しいただけなかった方々にも、その取り組みと背景をご覧いただけるよう、また、私たちの暮らしを支えてくださっている作り手への感謝を込めて、産業鋳造品を製作するYANAGIMOTOの現場の一部をオンラインにてご紹介いたします。

この響き合いが、必要とされる方に届くことを願って。

会期:2026年5月19日(火)〜26日(火)

incense 鋳造

Our Story

YANAGIMOTO ×

TOKYO KODO ×

ALMOSTBLACK

はるか昔、大阪府・堺市では、人々の祈りを受け止める梵鐘※の鋳造(ちゅうぞう)を、河内鋳物師(かわちいもじ)たちが担っていました。株式会社YANAGIMOTOは、その技が受け継がれる地に1954年に創業。以来、社会インフラの心臓部で機能する鋳造品を供給し続けています。

そのおよそ20年前、1935年。東京では、寺院向けの線香の卸売業として株式会社なかほりが始まりました。その独自の技術をさらに探究し、伝統的なお香づくりの技術とフランスの調香技術を融合させたメゾン・インセンスブランドとして、東京香堂は生まれました。

古くから寺院は、仏に祈りを捧げ、心の拠り所となり、文化や芸術に触れる場でもありました。今回、どちらも寺院にルーツを持つ株式会社YANAGIMOTOと東京香堂を、ALMOSTBLACKが引き合わせたことから、このプロジェクトは始まりました。

素材となるのは、鋳物(いもの)を鋳造する際に生まれる廃材です。まるで仏教における輪廻転生のように、東京香堂の独自技術によって廃材から香りの成分を抽出。合成香料が発達する現代において、素材の循環を一つの日本的な価値観ととらえ、「鋳物」のお香〈incense 鋳造〉は生まれました。

※ 梵鐘(ぼんしょう):寺院で使われる大きな鐘。

鋳物を鋳造する際に生まれる廃材。ここから香りを抽出した

鋳型へと流し込まれる、溶解した金属。
その瞬間に立ち上がる炎、煙、そして火花…

YANAGIMOTOの重要な工程である「鋳込み(いこみ)」を含む、
鋳造の現場を、フォトグラファー 堺 亮太氏が記録しました。

撮影された写真は、それぞれ異なる5つのパッケージへと落とし込まれています。

Essence

素材の記憶を、香りへ

〈incense 鋳造〉のお香の色には、茶色から鼠色へと連なる、繊細な色の幅があります。

江戸時代、享保の改革以降、度重なる奢侈禁止令(しゃしきんしれい)によって華美な色や装いが制限されるなか、町人たちは茶や鼠色の微細な違いに美を見出しました。

それは、制限の中で生まれた美意識。

〈incense 鋳造〉もまた、制限の中で見出した色と香りです。

自然素材であるがゆえに、作るたびに変化する色と香り。
その時々の植物と金属の微細な配合の違いが、気配や陰影となり、素材の深淵なる記憶が色と香りとなって表に現れたかのようです。

まるで、私たちが生きるこの世界の「あわい」を映し出しているかのように。

Photography by TOKYO KODO


Product

incense 鋳造

鋳造の現場から生まれた香りの余韻をご体感ください。

5種類のパッケージから、お好きなデザインをお選びいただけます。


素材:銅 & 鉄

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Product

お香立て ナガレ

「ナガレ」とは、溶解した金属を型に流したとき、あふれ、こぼれ、残されたもの。液体の痕跡を残した、有機的で一点ごとに異なる表情をもつ造形物です。

その「ナガレ」をそのままのかたちで、お香立てとして仕立てました。


素材:銅 or ステンレス

「銅」  商品ページへ
「ステンレス」 商品ページへ 


Credit
YANAGIMOTO
TOKYO KODO
ALMOSTBLACK

Handout & Package Design by Miyako Kojiyama
Photography by Ryota Sakai

Product

24/24 SAKAI

YANAGIMOTO が進める協創プロジェクトの一環として制作された写真集。
写真家・山谷佑介が、町工場や夜の街を歩きながら、そこで働き、生きる人々の日常を記録しました。

工場で働く人々の姿や街の断片、夜の風景を、コピー機で出力した独特の質感で収録。
普段は表に現れにくい“労働”という営みに目を向けた一冊です。

サイズ: 297×210mm ソフトカバー 116ページ

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